ヨーガ療法とは

ヨーガ療法学会とは

日本ヨーガ療法学会は2003年に設立されました。2009年からは一般社団法人となり、現在医師やヨーガ教師など約2000人の会員により、ヨーガ療法の研究と普及活動が行われています。また当学会は(一社)日本統合医療学会とも提携するヨーガ団体としても活躍しています。

ヨーガ療法は伝統的なヨーガを科学的な研究をもとに、一般の人や疾患を持つ人でも安全にできるように改良して作られました。身体機能の回復を図るだけでなく、心の落ち着きや睡眠など精神的な健康を向上させる方法としても効果のある健康法です。生活習慣の改善や病気の予防、人間関係改善など、日常生活にも応用ができます。最近では、ストレス性の疾患、生活習慣病、介護予防や心の病にも有効であるとする研究報告が増え、現代医療的治療の補助療法としての効果が期待できるとする研究も増えています。

こうした研究は医療専門インターネットサイトであるPubMedサイトには1年間で1千本近い本格的研究論文が収録されています。私たち日本ヨーガ療法学会関係者の論文も掲載されてきています。

ヨーガ療法は、伝統的ヨーガの技法や智慧を研究し、それに改良を加えることによって、一般の人間や疾患を持つものでも行うことができるように作られたものがヨーガ療法です。

インドで最大のスワミ・ヴィヴェーカナンダ研究財団の教育部門は、2002年 5月にインド中央政府よりヨーガ大学として認定され、修士号、博士号が取得出来るようになりました。日本ヨーガ療法学会理事長木村慧心も当大学院の客員教授として大学院生にヨーガ療法アセスメント(YTA)とヨーガ療法ダルシャナ(YTD)の専門教育を行っています。

ヨーガ療法は、肉体は勿論、精神的、社会的、スピリチュアル/宗教的健やかさを実現できる統合的人間教育法になっています。伝統的ラージャ・ヨーガを実習し、その応用部門たるヨーガ療法に関心のある人は是非、(一社)日本ヨーガ療法学会事務局に ご連絡ください。

特に当学会ではクライアントさん個人の心身状態に合わせたヨーガ療法個人実習メニュー作成ができる全国1500余名の学会認定ヨーガ療法士たちが全国で活躍しています。


活動内容

ストレス関連疾患を治療する心療内科や精神科病院で学会認定ヨーガ療法士たちは活動しています。また不妊治療も含めた産婦人科病院とも連携して活動しています。更には緩和ケアー病院でもインド五千年の智慧を活用した活動を実施しています。教育分野では全国の刑務所、少年院でも学会認定ヨーガ療法士たちは活動しています。また、高齢化社会を迎えた日本社会において、多くの老人施設において筋力強化の為のヨーガ療法指導、認知症クライアントさんたちへのヨーガ療法指導も実施して成果をあげています。また若年層の多発するうつ病クライアントさんたちにもリワーク施設で活動しています。また、学校教育現場で問題になっている発達障害の子供達へのヨーガ療法指導も全国で実施されています。更には薬物・アルコール依存症患者さんたちへの日本国内だけでなく海外でも医療専門家とクライアント双方にヨーガ療法指導と教育を実施しています。